君の全てを誰よりも愛そう



「き、緊張してきた・・」



助手席で固まってる紗絵。


今日だけは車で登校だ。


帰りは教科書やらなんやらで持って帰るの大変だから特別。


紗絵の学校の近くにあるパーキングにとめちゃうぜ~。



「ははっ!今日は入学式だけなんだし?そんな固くなんなくていいんだぞ?それに無理に友達作ろうとしなくていいんだ。本当に信頼できる奴見つけて、理解しあえる友達をほんの数人でいいんだ。焦んなくていーから、ゆっくり信頼関係築けばいいんだよ」

「うん・・・。私、コウくんがいればなんでも頑張れそう」



だぁあああ・・・。


可愛いこと言っちゃって。




「じゃ、後でな」


「うん」



校門でくばられた花をを紗絵の胸につけてから別れた。


俺は体育館へ、紗絵は教室へ。


良い友達出来るといいな~。


高校って楽しい時期なはずだもんな。



「人、多いな・・・」



とりあえず席の空いてるとこに座るしかなさそうだな。


保護者席の親たちはカメラとビデオカメラを持って準備万端だな。


って、実は俺もデジカメ用意してんだよね。


紗絵の晴れ舞台~!撮らないわけにはいかない!


小さい頃の写真を紗絵は一つも持ってないんだ、親戚が集まって撮った時のしか。


だからこれからは俺が紗絵の写真いっぱい撮って思いでを残してくんだ。






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