腹黒王子様とお見合いした結果
「まあ心配なんだろうね~千草、可愛いから」
「私が研修旅行に行くのとそういうのとは違う気がする。
それに私可愛くないよ」
「何言ってんのよ、千草、あんた気が付いてないかもしれないけど。
男子の目は常にあんたに向かっているのよ」
「そうなの?」
宝生君に目を向けてみる。うんうんと頷いて腕を組んでいる。
もしやと思いきや二人に訊いてみた。
「もしかして私がお金持ってばれてる?」
だからみんな私を違う目で見てるんじゃないかな?
そうだったら私、明日から
どうやって過ごせばいいんだろう?
だけどその答えはあっさりと切り捨てられてしまった。
「違うから。ってかここまで鈍感だと蓮見さんに同情しちゃうわ、私」
「俺も」