腹黒王子様とお見合いした結果
「それじゃあグループできたところからくじ引いて行ってね」
「私行ってくるよ」
「うん、よろしくね~」
「うん」
宝生君、昌ちゃんと一緒になりたいんだろうな
でも宝生君の相手は中条君だし。
勢いよく引いた紙を開くと、書かれていた番号は5番だった。
委員長に番号を伝えて黒板に書くと宝生君の雄たけびが聞こえてきた。
私の班のメンバーは私と昌ちゃん、宝生君と、それと中条君。
どうしても気になってしまってしつこく中条君を見てしまうんだけど。
あの時とは違う、優しい中条君で、
私にもまるでなかった事のように接してくれる。
だから私もあの事は訊かないまま、黙っていることにした。
班を決めたついでに当日の役割分担を決めて
ある程度が終わったところでちょうどよく授業終了の
チャイムが鳴った。