腹黒王子様とお見合いした結果
次の問題はうちの学校の創立記念日についてだった。
上級生ならきっと誰でも知っているんだろうけど、
生憎私たちはまだ入学したてで、
創立記念日の事なんて分からない。
昌ちゃんと頭を悩ませる。
そうだ、こういうことなら、中条君に聞いた方がいいかもしれない。
「中条君!」
「何」
「中条君ってうちの創立記念日知ってる?」
「うん、まあね。っていうかそんなのが二問目なの?」
「そう、でも私たち分からなくて..」
「10月23日」
「え?」
「うちの学校の創立記念日だよ。10月23日」
中条君の言葉に全員の視線が集まる。
中条君はすぐに笑顔を作った。
「さすが!うちの天才!」
「うんうん、やっぱり中条君頭いいね」
「こういうのと頭脳は関係ないと思うけど?」
中条君の言葉にみんなが笑いだす。
そして中条君も。
私には向けてくれない笑顔を。