腹黒王子様とお見合いした結果
私にしてはいいごまかし方だったかな?
「おうっす、昌、雪村さん、おはよう」
「あぁ、朝からうるさいのが来たわ」
「なんだよ、俺らクラスメイトだろぉ!」
この、朝からテンション高めの男の子は同じクラスの宝生孝大君。
彼も昌ちゃんと一緒に私を助けてくれた一人でもある。
そして昌ちゃんとは小学校の時からの幼馴染でもあるんだ。
そして、これは私の勘なんだけれど。
多分宝生君は昌ちゃんの事が好き、でもある。
「はいはい、そうですね~同じクラスですもんねぇ~」
「昌冷たい」
「あんたは朝からうるさいのよ」
二人とも朝からとても面白くて、つい笑ってしまう。
「あ、ほら~千草に笑われたじゃん」
「俺のせいかよ」
「あんた以外にだれがいるのよ」
スポーツ万能で可愛い系の宝生君と、なんでもできちゃう美少女の昌ちゃん。
とてもお似合いなんだけどなぁ
昌ちゃんは宝生君をどう思っているんだろう?