腹黒王子様とお見合いした結果

「は?」

口にしてすぐに後悔。
これは訊いたらいけない事だった


「いや、な、何でもないです!忘れてください!」

「おい、千草」


腕を強く掴まれて、身動きできない。

恥ずかしい。

こんな事を訊いてしまうなんて。


「あ!窓!窓にUFOがっ!」

「んなものに騙されるわけないだろ」

「で、ですよね」


ひぇー、どうしよう!逃げ場がない!


「千草は俺の事どう思ってんの?」

「へ?」

「人に質問する前に、自分の気持ち、教えろよ」

「わ、私ですか、私は陸人さんの事…」



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