腹黒王子様とお見合いした結果
日曜日。晴天。
朝が苦手な私は早朝からたたき起こされた。
態々新しく新調した着物を着て、きつい帯を結ばれて。
髪もそれはとてもとても綺麗に結んでもらった。
「はぁお見合いなんて」
ため息ばかりの私を篠塚さんはきっと気に入りますよとまるで
他人事のように言うし。
これで本当に生理的に無理そうな人ならここから逃げ出してやる!
そんな決心をして私は我が家がよく利用させてもらっている
都内のホテルへと向かった。
用意してもらった席は和室で、お庭が一望できた。