腹黒王子様とお見合いした結果


「明日の昼休みにでも訊いてみたら?」

「そうだね、ありがとう」


あれから一日終わるまで中条君が私にかかわってくることはなくて。


だから婚姻届の事も結局訊けずじまいだった。


でも早く取り返さないと。私たち、結婚できないままだ。


それに私がものをなくしたなんて知られたら、
なんかいやだし。


「千草、いつでもなんでも相談するんだよ」


「え?」

「千草は私たちと住む世界が違うのかもしれないけど。
それでも私の友達なんだから」


「昌ちゃん..」


私の事を友達、そう言ってくれるのは本当に嬉しいな


でもこれは私がしでかしてしまったことだもん。
ちゃんと自分で解決しないと。


「昌ちゃん、ありがとう」


昌ちゃんとわかれて電車に乗ろうとしたとき、
携帯が鳴りだした。
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