腹黒王子様とお見合いした結果
私の手の平に婚姻届をおいて中条君は教室を出て行ってしまった。
立っていられない私はそのままぺたりと床に座ってしまう。
「なんで?どうして?」
どうして、こんなこと…
「中条陽の事について知りたい?」
お昼休み。私と昌ちゃんは宝生君の腕を掴んで屋上へと連れて行った。
本当は自分の力で解決しよう、
今朝あの事が起こるまではそう思っていたけれど。
やっぱりちゃんと知っておきたいし、
私がもし中条君の気に触るようなことをしたなら
謝らないといけない。
宝生君は少し考えてからうーんと唸った。