嘘つき少女は君を愛せなかった
騙された嘘つき
週明け。
眠い目をこすり学校に登校する。
「ね、え、ルイ?なんか、俺らのクラス、
人あつまってない?」
辰巳の声に顔を上げた。
「んー・・・。確かに。」
一体朝っぱらから、なんなのよ。
大あくびをしようとした時だった。
「来た!」
だれかの一声でそこにいたたくさんの人が
一斉にこっちを見る。
「は、はあ?辰巳!あんたなんかした??」
「いやー、してないはずだけど・・・」
____誰かが目の前に仁王立ちする。
「ねえ!矢崎さん、夏目くんと付き合ってるってほんと?」
・・・は、はああああああぁぁ!?
「どいて!!」
「きゃあ!」
目の前にいた女子を押しのけて私は廊下を蹴った。
聞いてないよ、そんなの・・・!
古びた階段を二段飛ばしで駆け上がる。
絶対あそこに居るはずだ。
ギィィ・・・
「・・・やっぱり、ここにいた。」
「やあ。」
冷たい風が頬を撫でた。
屋上。ここは私たちの出会いだった。
「夏目・・・。あんたでしょ、私たちが付き合っているっていう噂、広めたの。」
「うん。そうだよ。」
意外と素直だな。
フェンスに寄りかかりこちらに背を向けているため、表情はわからない。
「いいじゃん、
私とあいつは付き合ってないっていえば。」
「ばーか。それじゃ、付き合ってるって言ってるようなもんじゃん。」
私は、私は___
私の本音。
「夏目のそばには、ずっと居れない。」
これが、私の本音だ。
眠い目をこすり学校に登校する。
「ね、え、ルイ?なんか、俺らのクラス、
人あつまってない?」
辰巳の声に顔を上げた。
「んー・・・。確かに。」
一体朝っぱらから、なんなのよ。
大あくびをしようとした時だった。
「来た!」
だれかの一声でそこにいたたくさんの人が
一斉にこっちを見る。
「は、はあ?辰巳!あんたなんかした??」
「いやー、してないはずだけど・・・」
____誰かが目の前に仁王立ちする。
「ねえ!矢崎さん、夏目くんと付き合ってるってほんと?」
・・・は、はああああああぁぁ!?
「どいて!!」
「きゃあ!」
目の前にいた女子を押しのけて私は廊下を蹴った。
聞いてないよ、そんなの・・・!
古びた階段を二段飛ばしで駆け上がる。
絶対あそこに居るはずだ。
ギィィ・・・
「・・・やっぱり、ここにいた。」
「やあ。」
冷たい風が頬を撫でた。
屋上。ここは私たちの出会いだった。
「夏目・・・。あんたでしょ、私たちが付き合っているっていう噂、広めたの。」
「うん。そうだよ。」
意外と素直だな。
フェンスに寄りかかりこちらに背を向けているため、表情はわからない。
「いいじゃん、
私とあいつは付き合ってないっていえば。」
「ばーか。それじゃ、付き合ってるって言ってるようなもんじゃん。」
私は、私は___
私の本音。
「夏目のそばには、ずっと居れない。」
これが、私の本音だ。