嘘つき少女は君を愛せなかった
櫻井さんに言ってしまったこと。
辰巳が追いかけてこなかったこと。
辰巳は櫻井さんが好きで櫻井さんを気にかけるのは仕方のないこと。
さっきまであんなに夏目にキレてたのに、
台本を読んでいるかのようにあっさりと全てを話した。
でもそれが当たり前なのかもしれない。
だってもうそれは縁を切ったもので何の執着もないんだから。
「お前さ、櫻井のことどう思ってんの?岡山の話ばっかしてさあ。」
櫻井さんの・・・ことか。それは・・・
ほんとに一瞬だった。
一瞬そう思っただけなのに、その言葉はポロリと口を飛び出した。
「・・・羨ましい・・・」
「なんで?」
一瞬にして顔に熱が帯びる。
「知らないし嘘だし!!!」
ガバッと立ち上がり否定する。
「ふーーーーーーーん。」
「信じてないでしょ、あんた。」
「嘘つき少女のセリフだからね。
ところでこれからどうすんの。
かわいい従兄弟ちゃんと喧嘩しちゃって」
辰巳が追いかけてこなかったこと。
辰巳は櫻井さんが好きで櫻井さんを気にかけるのは仕方のないこと。
さっきまであんなに夏目にキレてたのに、
台本を読んでいるかのようにあっさりと全てを話した。
でもそれが当たり前なのかもしれない。
だってもうそれは縁を切ったもので何の執着もないんだから。
「お前さ、櫻井のことどう思ってんの?岡山の話ばっかしてさあ。」
櫻井さんの・・・ことか。それは・・・
ほんとに一瞬だった。
一瞬そう思っただけなのに、その言葉はポロリと口を飛び出した。
「・・・羨ましい・・・」
「なんで?」
一瞬にして顔に熱が帯びる。
「知らないし嘘だし!!!」
ガバッと立ち上がり否定する。
「ふーーーーーーーん。」
「信じてないでしょ、あんた。」
「嘘つき少女のセリフだからね。
ところでこれからどうすんの。
かわいい従兄弟ちゃんと喧嘩しちゃって」