嘘つき少女は君を愛せなかった
ナリキリ
秘密
7月20日。
とうとう迎えてしまったのは終業式だ。
『とうとう』というのはたぶんこの夏休みが最悪の日々になるからである。
遡って一週間前−−−−
✽✽✽
「なあ海行こうぜ!このメンバーで」
うららかな昼休みの屋上。
そう言ったのは他でもない辰巳だった。
「「私パス」」
速攻、私と梨花子ちゃんがハモりパスをする。
「私、部活に打ち込みたいし、水着の跡見られるのやだ」
「私は楽しいとこがムリ。」
それぞれ理由を述べると辰巳が暑苦しい顔でイチャモンつけはじめた。
「梨花子はともかく、ルイはおかしいだろそれ!」
はあ、めんどくせえ。
「この子とラブラブで行ってこれば?」
私が冷ややかな視線を櫻井さんに向けると、途端に櫻井さんは顔を真っ赤にする。
「ふ、ふたりっきりは恥ずかしいから…えと、えと…」
そう言いながら櫻井さんはこっちをちらっと見る。
私にも来いというのか。
「−−−−きまり!!」
そのたつみの声で私も行くことが決定してしまったのだった。
✽✽✽
とうとう迎えてしまったのは終業式だ。
『とうとう』というのはたぶんこの夏休みが最悪の日々になるからである。
遡って一週間前−−−−
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「なあ海行こうぜ!このメンバーで」
うららかな昼休みの屋上。
そう言ったのは他でもない辰巳だった。
「「私パス」」
速攻、私と梨花子ちゃんがハモりパスをする。
「私、部活に打ち込みたいし、水着の跡見られるのやだ」
「私は楽しいとこがムリ。」
それぞれ理由を述べると辰巳が暑苦しい顔でイチャモンつけはじめた。
「梨花子はともかく、ルイはおかしいだろそれ!」
はあ、めんどくせえ。
「この子とラブラブで行ってこれば?」
私が冷ややかな視線を櫻井さんに向けると、途端に櫻井さんは顔を真っ赤にする。
「ふ、ふたりっきりは恥ずかしいから…えと、えと…」
そう言いながら櫻井さんはこっちをちらっと見る。
私にも来いというのか。
「−−−−きまり!!」
そのたつみの声で私も行くことが決定してしまったのだった。
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