嘘つき少女は君を愛せなかった
「ひ、暇だったからラインしてたの!」

「誰と?」

だれと、だれと…ええと。

やばい、私嘘が下手になった?!

うそつき少女として恥ずかしい!!

…よし。

「辰巳とだけとなに?文句でも?」

「いやー、べつに?」

よし、冷静にかわした!

よくやったぞルイ!!

「でも、ライン見てボーっとしてた

なんて寂しかったんでしょ?」

「だから違うって…」

私の否定を夏目は遮る。

「まあ俺をよこしたんだから

誰でもいいとか思っちゃったんだろうけど?」

そう言ってニヤッとした夏目にドキッとする。

「あっ―」

後悔先立たず。

うそつき少女ルイは、

初めて男の子に

押し倒されちゃうのでした。
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