時空(とき)を越えて KA GU YA【前編】
運命の出逢い
あのね、おつきさま
きょう、おかあさんと
おはなをうえたの。
お月様!お月様!
自転車に
乗れるようになったよ!
ねえ、ねえ、聞いてお月様
明日、ピアノの発表会なの
うまく弾けるかな?
お月様、あのね
今日初めて……初めてね…
「好き」って言われたの。
高く澄みきった夜空に
今夜も綺麗な、お月様。
あっ……また…キュンとした。
お月様を見ると
胸がキュンとするのは
どうしてなんだろう。
恋しくて堪らなくなるのは
どうしてなんだろう。
幼い頃から、私は
お月様と話すのが好きだった。
私にとって、お月様は
特別な存在だった。
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