時空(とき)を越えて KA GU YA【前編】
『輝夜が暮らす世界へ
私も…行ってみたいな…』
「きっと連れて行くよ」
カーテン越しに届く
穏やかな月の光。
この光に癒されるのは
輝夜が言っていた
希望の光のおかげなのかな。
辛いことがあっても
悔しいことがあっても
穏やかな月の光は
必ず、明日へと導いてくれる。
…今夜はたしか……満月!
輝夜と出逢ってから
お月様と話してないな。
お月様、輝夜に逢わせてくれて
ありがとう。
『…輝夜…眠くなっちゃった』
「安心しておやすみ
ずっと見守ってるから…」
『うん…ありがとう……』