時空(とき)を越えて KA GU YA【前編】
無邪気に笑っている彼が
少し憎らしく思えた。
はあ……あ…
とりあえずリビングに行くため
部屋着に着替えることにした。
『あの…着替えしますね』
「うん」
『え?あの…見られてたら
恥ずかしいです』
「…?どうして?」
どうしてって!?!?
『む…向こう…向いてて下さい…』
「…?どうして?」
「見てちゃ駄目なの!?」
『!?ええっ!?』
『駄目ですっ!』
何なの!?!?
納得いかない様子で
背中を向ける彼を横目に見ながら
私は急いで部屋着に着替えた。