タイムスリップ❗~新撰組~
  少しして藤堂さんが戻ってきた。
 手には、僕のリュックと竹刀、入れ物に入っている弓と弓矢を持ってきた。
 「これで全部か?」
 『はい。全部です。ありがとうございます。』
 「多いけど、何が入ってんだ?」
 『ちょっと待ってください。って、中見てなかったんですか?意外です。』
 「開け方わかんなかったんだよ!開け方分かれば見てるよ!」
 藤堂さんが言ったら、近藤さんが、
 「じゃあ、証拠を見せてくれるかい?」 
 『あ、はい』
 僕はリュックの中の物からお菓子と携帯を出す。すると、沖田さんが
 「これ、なんですか?」
 と、チョコの袋を手に取り聞いてくる。
 『それは、チョコです。食べますか?』
 「食べ物なんですか⁉食べます、食べます!」
 小さな子どもみたいだ。
 『どうぞ』
 と、袋から出してわたすと
 「これ食べられるんですか?騙してます?」
 『騙してませんよ。食べられますよ、ほら』
 と、口に入れて見せる。
 「うーん、よし❗食べます!ください!」
 僕がチョコをあげると、素早く口に入れた。
 「美味しいです!あま~い!食べ物って見かけによりませんね!」
 『他の人も食べますか?』
 すると、藤堂さんが
 「欲しい。食う食う」
 と、口に入れた。
 「甘~」
 「白夜君、俺にもくれるかい?」
 『もちろんです。どうぞ』
 などとはしゃいでいると、斉藤さんが
 「俺はこれの方が気になるのだが。これはなんだ?」
 『それは、携帯です。遠くの人とお話したり、文をしたり出来るんです』
 「今も出来るのか?」
 『今は無理ですよ。』
 話の中に土方さんが入ってくる。そして、
 「信じられる訳ないだろう!これだけじゃ!」
 もう、本当どうしたらいいんだよ‼
< 9 / 33 >

この作品をシェア

pagetop