き み さ え い れ ば 。
わたしたちは……
わたしと荻野さんは、
再び付き合うことになった。
お互いを思って、思いあって、
いつか訪れるかもしれない先のことを
考えるのではなく、
今を。
一緒にいる今を大切にしている。
「おはよう、高山くん」
『課長、おはようございます』
「何だか機嫌がいいみたいだね」
『はい、とても』
課長にはたくさんお世話になった。
荻野さんが退院して
仕事に復帰して
遅れた分の仕事を片付けて
ようやく落ち着いたとき
一緒に歩んでいくことを伝えた。
「颯大は弟のような……
荻野さんの大切な忘れ形見だから、
本当に幸せになって欲しいんだ。
きっと、高山くんとなら大丈夫だね」
と、とても喜んでくれた。
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