き み さ え い れ ば 。

「はいはい、もう終わりだ。
仕事に戻れよー」


散々笑ってから、課長が言った。


「もう!絶対に嫌だ!」

「こっちも嫌だよ。
誰がお前なんかにやるか」

「むーかーつーくー!」

『ふたりとも、
いい加減にやめてくださいよー』


結局わたしは、
荻野さんに引っ張られて
白崎先輩と話し込んでいた席に
連れていかれた。


「俺、この書類のコピー取ってきます」

「おう、頼む」


図ったように、席を離れる白崎先輩。



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