き み さ え い れ ば 。

「そっか……よかった」

『すいません……
わたし、態度に出てましたか?
荻野さんがあのときのこと
覚えてるなんて思わなかったです』

「いや……別に。たまたま?」

『そうですか……』

「じゃ、帰るわ。ゆっくり休めよ」

『え、あ、……はい、
ありがとうございました!
帰り、気を付けてくださいね』

「おう」


少しだけ荻野さんの後ろ姿を見送ってから
アパートに入った。



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