き み さ え い れ ば 。
わたしにとって荻野さんは、
なんでも話せる仲のいい先輩という
感覚だった。
男と女の友情は成り立つのか
という話があるけど、
このときは本当に成り立つんじゃないかと
思っていた。
でも、なんとなく感じ始めた、
ひとつの思いがあった。
かわいいわけでもなく
美人なわけでもなく
仕事が特別出来るわけでもなく
ただただ平凡な
こんなわたしなんかが
おこがましいと思うけど……
浮かび始めた思いは消えなかった。
もしかして……
わたしのこと……?
(いやいや、自惚れるにもほどがある、、、)
*