き み さ え い れ ば 。
別れたことを
引きずってるわけではない。
ただ、付き合っていたころにもあった
話しづらい感じが強くなっていた。
周りに人がいれば普通に答える。
でも、わたしと荻野さんしか
いないところだと、
荻野さんと目線を合わせることも
出来なかった。
「なんか……避けてる?」
さすがに気になったのか、
荻野さんから聞かれた。
『すいません……
わたしも自分がわからないんです』
なんでこんな行動をするのか
自分でもわからなかった。
そんなことが続けば
荻野さんも嫌になってくるのは当然で
荻野さんが話しかけてくるのも少なくなり
わたしたちの距離は
どんどん大きくなっていった。
*