き み さ え い れ ば 。
「あ、荻野さん!お疲れ様です」
「……あぁ、お疲れ」
「聞いてくださいよ!高山が
「悪いけど忙しいんだ。」
「あ、すいません」
「白崎、こないだ頼んだ先方への連絡は
終わったのか?」
どす黒い感情のせいか
言い方と声の度合いもキツくなった。
「あ、あと2件残ってます。
すいません、すぐにやります」
白崎のせいではないけど……
今は無性に腹が立って仕方なかった。
「高山も……明後日の会議の資料、
まだ終わってないんじゃなかったのか?
寛いでる暇あるなら仕事しろ」
『……すいません』
春佳の方を見ることもなく
足早にその場を去った。
その後、
仕事で相手側のミスが発覚するは
その直しの最中に
別の仕事が飛び込んで来るはで
忙しく過ごしていて
春佳たちのことを考える余裕はなかった。
*