き み さ え い れ ば 。
『わたしといたら
荻野さんの夢が叶えられない……
だから、別れたんです。
でも……間違いだったんでしょうか?
荻野さんをひとりにしたかった
わけじゃないのに……』
「颯大のこと、
嫌いにならないでやってくれないか?」
『嫌いになんてなれません……
荻野さんのことが好きです』
「そうか」
『課長……
わたしは、荻野さんのそばに
いるべきじゃないと思ってたんです。
でも……今、荻野さんのそばにいたいと
心から思うんです。』
「うん」
『荻野さんは、こんなわたしを
受け入れてくれるでしょうか……?』
「……今の颯大じゃ難しいだろうね。
たぶん、誰がそばに行っても
拒絶すると思う。」
『それでも……』
*