き み さ え い れ ば 。

「それでも諦めずに頑張って欲しい。
俺はね、高山くんが1番だと
思ってるんだ。
颯大の歴代の彼女を見てきたけど
高山くんほど、颯大のことを
しっかり見てる子はいないと思う。
だからね、期待してるんだ。」


課長の話を聞いていると、
なんだか泣けてきた。


『わたし……
もう一度、向き合ってみます。
荻野さんとも……自分とも……』

「うん。応援するよ。
颯大も頑固なところあるし
大変かもしれないけど。
俺は高山くんの味方だから。
もし颯大が高山くんを
傷付けたりしたら
俺が颯大に仕返ししてあげるよ。」


弱点とか教えてあげようか?
一緒に仕返ししてやろう

と、課長は笑った。

泣き出したわたしの背中を撫でながら
がんばれ!と優しく言ってくれた。



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