き み さ え い れ ば 。

ひとり


荻野さんが仕事を抱え込んで
2週間が経った。

課長と話した日から、ずっと考えていた。

荻野さんの気持ちや、自分の気持ち。


わたしは、
荻野さんと一緒にいても
荻野さんの夢を叶えられないから
離れた方がいいと思った。
荻野さんの気持ちは考えていなかった。

荻野さんは、
たとえ夢が叶わなくても
わたしと一緒にいたいと思ってくれていた。
わたしを1番に考えてくれて
わたしを大切にしてくれた。

そんな荻野さんの気持ちを
わたしは信じることが出来なかった。



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