青の、果実。

「そんなに気になるなら、見舞い行けよ。」



わたしの目を見ずにそう言った言葉に
胸が痛くなった。



「そ、そうだね。」



光太郎とこのまま仲直り出来なかったらどうしよう。


と、思いながらも
暇さえあれば携帯やパンフレットで大学を調べていた。

そんな矛盾した自分に嫌気もさすが
やっと自分で決めた進路を変える気は無く、
わたしはもどかしい思いを抱えていた。





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