青の、果実。


放課後、わたしはスーパーに寄っていた。
カゴにどかどかと健康飲料やゼリーを入れていく。


光太郎に言われたからお見舞いに行くんじゃない、


元々、幡山くんのことは心配だったし
どうしても様子を見たかった。


余計なお節介かもしれないけれど。






重い荷物を引きずりながら
わたしは駄菓子屋に向かった。




「おばあちゃーん!」


「あら、マコちゃん
そんな重いの持ってどしたんだい。
もう学校は終わったんかい?」



いつも通りカウンターには優しいおばあちゃんの
姿があった。



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