青の、果実。
「黒川?!?!」
急いで階段から駆け降りて来た
幡山くんの姿があった。
「あれ!幡山くん!
もう大丈夫なの?!」
部屋着姿の幡山くんもスタイルのせいか
とても様になっていた。
「あ、あぁ…。
黒川の声がした気がして、急いで降りて来たんだ。」
「元気ならいいんだ。
御節介な事してごめんね。」
わたしが持ってきた袋に気付くと
幡山くんはニコリと笑ってくれた。
「ばぁちゃん、ちょっと外出てくるわ。」