青の、果実。



「幡山くん、どうしたの?」














「実は、今日、彼女の命日なんだ。」










え?









握る幡山くんの手がさっきよりも震えている気がした。






「どういうこと?...彼女って?」



「俺の彼女。いや、彼女だった、ていうのかな...。」






「遠野、かりんさん?」




「そう。」










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