青の、果実。

え、今なんと?

幡山くんは早足で廊下を歩いて行く。



「ちょっと、待って…!」


わたしも慌てて鞄を持ち幡山くんの後へとついて行く。


少し早足の彼に着いて行くのが必死で
少し斜め後ろを歩く。



わたしは歩きながら
幡山くんから返されたお弁当箱の入った赤い袋をまだ手に持っていて、

それを見つめながら
本当に彼は食べたんだと軽さを感じながら実感した。



手抜き弁当だったことに後から
わたしは後悔をした。




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