青の、果実。
わたしが答えると
ふーん。と、彼はわたしを見つめて言った。
「じゃあ、ずっとこの三年、
申し訳ないと思って一緒に居たんだ?」
何でだろう。
わたし、彼の事、苦手かもしれない。
だって、
見透かされてるような気がしてならないの。
わたしの、心を。
「そ、そんなんじゃないけど…。」
わたしはきゅうっと制服のスカートを握って俯いた。
だって、わたしは何一つ自慢できる事が無いんだ。
いたって平凡な女子高生な訳で。
強いて言うならば、
少しスポーツが出来るくらい。
本当に、ほんの少し。
だから、誰かが一緒に居てくれるって事はわたしにとっては嬉しい。
そして申し訳ないんだ。