青の、果実。

わたしが答えると
ふーん。と、彼はわたしを見つめて言った。










「じゃあ、ずっとこの三年、
申し訳ないと思って一緒に居たんだ?」





何でだろう。

わたし、彼の事、苦手かもしれない。








だって、





見透かされてるような気がしてならないの。



わたしの、心を。







「そ、そんなんじゃないけど…。」





わたしはきゅうっと制服のスカートを握って俯いた。


だって、わたしは何一つ自慢できる事が無いんだ。
いたって平凡な女子高生な訳で。


強いて言うならば、
少しスポーツが出来るくらい。
本当に、ほんの少し。


だから、誰かが一緒に居てくれるって事はわたしにとっては嬉しい。
そして申し訳ないんだ。













< 21 / 123 >

この作品をシェア

pagetop