青の、果実。
「なぁ、マコは進路どうすんの?
そろそろ面談あるだろー。」
帰り道、イチゴアイスを頬張りながら
光太郎はわたしに質問した。
行きよりも歩く速度が少し遅く感じる。
「んー、正直言うと迷ってる。
やりたいことよくわからないし、だったらレイナちゃん達と同じ専門学校にしようかなって。」
「じゃあ、ここにずっと居るってことか?」
「うん、そうなるかな。」
そう言うと少し光太郎は、嬉しそうな顔をして
わたしにイチゴアイスを差し出した。
これは、交換しよ。って意味。
それを察してわたしもチョコレートアイスを光太郎に手渡す。
「光太郎は?どうするの?
さおりさんと何か話してる?」