青の、果実。
「いや、俺はサッカー続けたいし
隣町のスポーツ専門通おうと思ってる。
電車で一時間もかかんねぇしな。」
光太郎がずっとサッカーを続けていて
大好きなのは知っているし
きっとそうなるだろうなって思っていた。
むしろその言葉が聞けて安心している自分もいる。
「さっくんとかは、都会の方の大学行って、サッカー続けるんでしょ?
光太郎はそうしなくていいの?」
さっくんとは、光太郎が一番仲の良い
サッカー部の佐久間優人くんの事。
背が高くて頭が良くてサッカーが上手で本当にかっこいい人。
「俺と優人はレベルが違うからな。」