青の、果実。
「ねぇねぇ、幡山くんも
すっごく上手じゃない?」
光太郎と幡山くんは他の男子達よりも
かなり目立っていた。
「向こうでサッカーでもしてたのかな?」
白いジャージが幡山くんはよく似合う。
昨日一緒に帰った日から、特に彼と話をすることは無い。
けれど、何度か目が合う気がして
やたら緊張していた。
勝手な勘違いかもしれないけれど。
彼に見つめられると見透かされそうで
つい顔を逸らしてしまうんだ。