青の、果実。

奥の方では隣のクラスのユミちゃんも
きゃっきゃっと友人達と
男子達のサッカーを見ては、はしゃいでいた。



きっと幡山くんを見ているんだろうか。




「ねぇ、うちら皆同じ専門学校じゃん?
このまま続けばいいよね〜。」


「本当にそうだよね。
なんか一年も残りないとか信じられないよ〜。」

このまま続く、か。

来年の事を考えると何故かため息が出た。
まだ子供でいたいのかな、わたしは。







「こら〜〜!!!!!お前ら〜!!!!!」

遠くの方から体育の先生の怒鳴り声が聞こえて、
すぐわたしたちに怒っているのだと察した。


「っげ!サボってんの見られた!」

「やっば!戻ろ!」



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