青の、果実。

やけに大人びている横顔に見惚れる。

勝手な思い込みかもしれないが
わたし達はどうもこの古臭い制服がお似合いであり、

これが都会で育った者と
田舎で育ってきた者の違いなのかもしれない。



外を見つめる彼は、何処と無く
寂しそうな気がした。




窓から入る潮風の匂いが
渚と言う名前のせいもあってか、
このアングルは彼にとても似合っていた。



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