青の、果実。
「ウソ、そうだったけ?」
「忘れてたの〜?ま、いいやっ。
お弁当なんて帰ってから食べなよ!」
「え、でも…。」
わたしはお弁当が入った袋をぎゅうっと握りしめる。
「ほら、行くよ〜!」
「ラーメン楽しみ〜。」
三人が廊下へ出て行くのを見て
わたしも慌ててお財布を手に取り
後から着いていく。
そうだよね、
確かに大したもの作ってるわけじゃないんだし
帰ってから食べればいいか。
お財布の中を確認すると
お札は入っていなく小銭が散らばっていた。
お金無いくせに外食するな。って、
お母さんにも言われてるのに
今日だけ、今日だけは、まぁいいよね。