青の、果実。
「ありがとうな。
ばぁちゃんと後で頂くよ。
お母さんにもよろしく。」
「うん!とんでもない!」
幡山くんはビニール袋をカウンターの下から取り出すと私に渡した。
「こんなんで申し訳ないけどさ
お菓子いくらでもとっていきなよ。」
お礼だから、と幡山くんは
にこっと笑った。
「そんな…!わたしも申し訳ないよ。」
わたしが恐縮していると
幡山くんはカウンターから出てきて
お菓子を見渡した。
「じゃあ俺が全部食べちゃうけどいいの?」
「え、じゃあわたしも欲しい。」
そう私が言うと喜んで、と言って
幡山くんは高そうなクッキーやジュースを袋に詰めてくれた。