青の、果実。

わたし達はお菓子をたくさん詰め込んだ袋を持って
あの綺麗な浜辺へと向かった。





隣では棒付きの飴をくわえて
幡山くんはにこにこしながら今日あったことを話してくれる。





なんだかいいなぁ、こう言うの。





「黒川は今日は大丈夫だった?
楽しく出来た?」



自分の話をしながらも
私のことも気に掛けてくれる。

なんて本当に優しい人なんだろう。




「うん!今日は特にいい事も悪い事も無くて、普通だったよ!」


わたしがそう言うと
素直だな、お前。って幡山くんが笑ってくれた。


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