青の、果実。
浜辺へ着くと私達はあの秘密基地の
草原へ寝っ転がった。
「あ〜ほんっとに気持ちいい。
わたしもはまっちゃいそうだよ。」
「皆には絶対に秘密だからな。」
今日は風が強くなくて
波も穏やかだった。
静かな波の音が心地よい。
「黒川はさ、高校卒業したらどうするの?進路とか。」
「んー、実は決まってないんだ。
よくわからなくて。
ただ、レイナちゃん達には同じ専門学校通おうって言われてて。」
専門学校って何の専門?
と、幡山くんに聞かれて
わたしは、美容とかペットとか料理とか確かそこらへん。
と、曖昧に答えた。
「黒川は勉強するの好きか?」
「うん、嫌いじゃないけど…。」
どうして?と、私は幡山くんに尋ねた。