青の、果実。
「何がしたいのかわからないなら
大学の方がいいんじゃないか?
専門学校なんて他の事が学べないし。」
「大学…?」
そんな事考えた事もなかった。
ましてやこんなド田舎の近くに大学なんてあるわけも無く
もし通うならきっと…
「都会の方の大学だよ。
四年間で好きなこと見付ければいいじゃん。
ずっとこの町に居ても可能性は広がらないと思うぞ。」
「大学に行くなんて考えた事も無かった。
幡山くんはやっぱり向こうの大学に行くの?」
あぁ、卒業したら向こうへ帰るよ。
と、言っていて
それを聞いてわかっていたことだけど
凄く悲しくなった。