青の、果実。
「私さ、最近ねずっと考えていたの。
光太郎やお母さんや周りの人に
頼ってばっかりだったんだなって。
今までずっと…
だからこの先の事が不安で。
一人で何か出来るのかなって、ずっと。」
つい不安を漏らしてしまったが
幡山くんはずっと真剣にわたしの話を聞いてくれていた。
「大丈夫だ、
そんなの誰でも不安だから。
頼って当たり前なんだよ。
もし向こうなら俺もいるし、俺の友達だっているよ。」
ほら、この前言ってたごりごりの奴とか。
って言って、マッチョなポーズをして
幡山くんは笑わせてくれた。