淡く遠く過ぎた時間〜愛のカタチ〜

新しい玩具。

―ギィ
「すまないね、君が新しく入った子かい?」

後ろで手を結ばれ、膝をつかされている。

「ここは?なんなの??」

「…この館は、金を求め躰を売る女を集まる館。
 君は金を求め、華町を歩いていただろう?」

「…っ!」
女は言葉を詰まらせた。

「そんなことはどうだっていいだろう?
 名は?名はなんという?」

「ラッ… ライリー… ライリーよ!
 言っとくけど私はたとえお金が欲しくても
 あんたなんかに躰をうったりしないわ!」

「勇ましいな〜、そうか、ライリーか、
 ライリーは勇敢な者という意味だったか?
 君にはぴったりだ」
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