淡く遠く過ぎた時間〜愛のカタチ〜
ライリーは、ずっと僕を睨みつけていた。

どんなに彼女へ言葉をかけようが
彼女は僕の玩具に過ぎないのだ。

―1週間後
「どうだい?ライリー。
 僕に壊される気にはなったかい?」

「なるわけないでしょう?」

即答だった。

僕はそうかと1言呟き、部屋を出た。


執事の部屋の前を通ると、カルロスやリヨン、杏鈴(あんず)の声がした。

『最近、クロエ様の様子おかしいわよね?』
『そうだな、あのライリーとかいう女が着てからだな。
 少し、様子がおかしい。』
『なんか上の空よね。あの人に限って恋!?ww』

楽しそうな声が聞こえてくる。

そして、僕は最近ボーっとしている事が増えた。
だが、杏鈴の言うような恋はありえない。
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