【完】すき、好き、大スキ。
ガチャッとドアが開き中に入ると、
璃久の香りがふんわりとした。
壁にはよく見る中学の制服。
机には“受験”そんな文字ばかりの山積みされた参考書。
勉強机の上以外は、本当に綺麗で驚いた。
絶対、あたしの部屋より綺麗だよ、コレ。
ポカーンと部屋中を見渡していたあたしに
「いつまで立ってんねん」
そう言った璃久は、既にテーブル前に座ってて。
テーブルの上にはノートとシャーペンが用意されていた。
「あ、ごめん」
慌てて座り、鞄の中に手を入れ課題のプリントをテーブルの上に出す。
出したプリントを一枚一枚見る璃久。
その姿を見つめるあたし。
真剣な姿に、またまたキュンだー!