【完】すき、好き、大スキ。



「って、お前コレ」

「ん?」

「中学レベル?」



ペラペラのプリントをひらひらとさせる璃久の眉間には皺が寄ってて。

あぁ、やっぱ高校の問題は無理か。と肩を落とすあたし。



「だよね、ごめん。
いくら璃久が頭良いって言っても、さすがに高校レベルの問題じゃ駄目だよね」

「は?」

「いいのいいの。
やっぱ自分で何とかするし」

「いや、だからコレ。
本間に課題として出されたんか?
って聞いてんねん」

「へ? そうだよ?」



キョトンとするあたしに、
はぁーっと溜息を零した璃久は



「お前は、こんな簡単な問題を課題として出されるほどアホなんか!」

「え……」



そうだけど。



「こんなん普通に中学通ってる奴でも出来るっちゅうねん」

「えっ……」



そうなの?



「よう高校入れたなぁ」

「え……へ」

「って笑ってる場合ちゃうやろ。
……もう、えぇわ。取りあえずやるぞ」




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