【完】すき、好き、大スキ。



「はぁー。お前、授業聞いてんかよ」

「……」

「どうせ寝てるか、喋ってるか、くだらん事でも考えてんやろ」



図星で何も言い返せません。



一限目は、ほとんど寝てるし。

二・三限目は、喋ってるし。

四限目は、お昼ご飯の事考えてるし。

五・六限目は、璃久の事を考えながら寝てるけど、たまに璃久の夢見れたりするんだもん。



「く、くだらない事じゃないと思う。んだけどなぁ」

「へぇー。何か大切な事でも考えてるんか?」

「へ!? えーっとね……璃久の事」



言った後に熱くなった頬に手を当てながら、



大・後・悔。



何言ってんの、あたし。

こんな事言ったら、またバカにされちゃうじゃん。



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