【完】すき、好き、大スキ。
ルンルン気分で璃久の家に背を向け、歩き出す。
そんな気分を害する
遠くで鳴り響く雷の音が聞こえた。
うがっ。
雨降るとかいわないでしょうねー。
空を見上げると、
音は聞こえるものの光ってる様子はない。
遠くで鳴ってるし大丈夫か。
視線を戻し、
また歩き始めた時だった。
「おい」
ふいに後ろから聞こえた声に、
振り返った。
「璃久!?」
そこに居たのは自転車に乗った璃久で。
もしかしてコンビニとかに出かけるの?
なーんて嬉しい考えのみが浮かんだ頭の中。