【完】すき、好き、大スキ。



「で、これをココに代入すればえぇねん。わかったか?」

「あ、うんっ! やっぱ璃久って教えるの上手だねー」

「……お前が阿呆過ぎるだけや」



なんて悪態をつきながらも、
ちょっと照れてる璃久。


かっわいー。



って!



何、あたしは和んじゃってんのよ。


もう璃久の部屋で勉強を始めて1時間。

今日も、昨日と同じようなペースで進む。


駄目だよ。


このままじゃ昨日と同じで終わっちゃう。



ちょっとくらい。

ほーんのちょっとくらい。


甘い雰囲気があったって……いいじゃん。



勝手な彼女。



だとしても、一応は付き合ってるわけでしょう。

もし璃久が嫌なら、それすらしないでしょう。

それなら、ちょっとはあたしとそうなっても良いって思ってるわけでしょう。



って、これも勝手な解釈なのかな。




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